基本情報技術者試験
基本情報技術者試験を目指そう!
IT業界を目指して進路を考えている高校生の皆さん、こんにちは!
プログラミングやAI、アプリ開発など、ITの世界に興味を持ち、「将来はエンジニアとして活躍したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
高校卒業後、IT系の専門学校や大学に進学すると、早い段階で取得を勧められる国家資格があります。それが、経済産業省が認定する「基本情報技術者試験(FE)」です。
今回は、IT業界への登竜門と呼ばれるこの資格について、なぜ進学後に目指すべきなのか、試験の難易度や学習法、そして将来のキャリアにどう繋がるのかを詳しく解説していきます。
1. どんな人が取得すべき資格なの?
基本情報技術者試験は、「ITを活用したサービスやシステムの構築・運用を行う、ITエンジニアのスタートライン」に立つ人を対象とした資格です。
高校時代に無理に取得する必要はありません。なぜなら、プログラミングの基礎やコンピュータの仕組み、ネットワーク、データベースなど、専門的なカリキュラムを進学先の学校でじっくり学んでから挑む方が、知識が定着しやすいためです。
専門学校等でITの基礎を学び始めた1年次の後半から2年次前半にかけて、「自分のスキルを客観的に証明する武器」として取得を目指すのが最もおすすめのルートです。

2. 資格試験の概要(試験形式・難易度・合格率)
基本情報技術者試験は、2023年(令和5年)4月から試験制度が大きくリニューアルされ、より実践的な内容へと進化しました。現在は指定のテストセンターでパソコンを使って受験するCBT(Computer Based Testing)方式が採用されており、通年でいつでも受験が可能です。
試験の構成
試験は「科目A」と「科目B」の2つのパートに分かれており、両方で基準点(1000点満点中600点以上)をクリアする必要があります。
| 項目 | 科目A試験 | 科目B試験 |
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 多肢選択式 |
| 問題数 | 全60問解答 | 全20問解答 |
| 問われる内容 | IT全般の基礎知識 (テクノロジ分野、マネジメント分野、ストラテジ分野) | アルゴリズムとプログラミング、 情報セキュリティ |

受験者数と合格率の推移
制度変更後の最新データを見てみましょう。旧制度時代は合格率が20%台の時期もありましたが、現在は40%前後で推移しています。
| 年度 | 受験者数 | 合格率 |
| 令和5年度(合計) | 121,611人 | 47.1% |
| 令和6年度(合計) | 133,732人 | 40.8% |
| 令和7年度(合計) | 147,186人 | 38.3% |
合格率が上がったとはいえ、年間10万人以上が受験し、半分以上が不合格になる試験です。決して「誰でも簡単に受かる」わけではなく、しっかりとした対策が必要です。
3. 合格するための学習法
専門学校の授業と並行して、以下のように対策を進めるのが王道です。
- 科目A対策(知識のインプットと過去問題演習):
コンピュータの仕組みから、プロジェクト管理、経営戦略まで幅広いIT用語が出題されます。まずはテキストで全体像を掴み、過去問題(類似問題)を繰り返し解いて知識を定着させましょう。 - 科目B対策(論理的思考力の養成):
科目Bは暗記ではなく、「アルゴリズム(問題解決の手順)」と「セキュリティ」の実践的な読解力が問われます。プログラミング言語特有の知識よりも、擬似言語を用いたコードの動きを頭の中でトレース(追跡)する訓練が必須です。専門学校のプログラミング実習や演習問題に真剣に取り組むことが、最大の試験対策になります。
4. 資格を取得するメリットと主な就職先
就職活動での絶大なアピール力
基本情報技術者試験に合格していると、「ITの基礎知識を体系的に身につけている」「目標に向けて継続的に学習できる人材である」と企業から高く評価されます。特に新卒採用において、書類選考や面接を有利に進める強力なカードになります。
主な就職先の業界と企業
ITスキルは今やどの業界でも必須となっており、活躍の場は広がっています。
- IT・システム開発業界: 多くの企業が情報システムを活用し、業務を支えています。それらのシステムの開発を担う、SIer(システムインテグレーター)など。
- 一般企業のIT部門(社内SE): 金融、メーカー、医療、官公庁など、あらゆる業界がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しており、社内システムを支えるエンジニア(社内SE)としての需要が急増しています。
専門学校生が目指せる主な職種
- システムエンジニア(SE): 顧客の要望をヒアリングし、システムの設計図(仕様書)を作る仕事。
- プログラマー(PG): 仕様書に基づいて実際にプログラミングし、システムを構築する仕事。
- インフラ / ネットワークエンジニア: サーバーや通信ネットワークなど、ITの土台を構築・保守する仕事。
5. 次に目指すべきステップアップ資格
基本情報技術者試験に合格したら、次の目標としては各専門分野に特化した国家資格にステップアップしましょう。
プロフェッショナルデジタルスキル(各専門分野)
「データ・AI」や「マネジメント」など専門分野に特化した最高難度の情報処理国家資格です。専門学校在学中にここまで取得できれば、就職活動ではトップクラスの評価を得られます。
おわりに
高校生の皆さんは、今はまず「論理的な考え方」や「コミュニケーション能力」といった基礎学力をしっかり養うことが大切です。
そして進学後、プログラミングの面白さに触れながら、ぜひこの「基本情報技術者試験」にチャレンジしてみてください。皆さんのITエンジニアとしてのキャリアを切り拓く、最高のパスポートになってくれるはずです!

IT業界は実力主義の世界ですが、だからこそ学んだことや努力がダイレクトに評価される非常に魅力的な業界です。高校生の今から資格取得に向けて動き出せば、将来の就職活動やキャリアにおいて、周りに圧倒的な差をつけることができます。まずは「ITパスポート」などの基礎的な資格からチャレンジし、ぜひIT業界への第一歩を力強く踏み出してください!
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